ボレボレ日記

マレーシアでの日常生活を気ままに綴ってます

産褥アマさんと私の28日間(14日目)

マーライオン級の吐き戻しに驚く~の巻き」

昼下がり、いつも通りにアマさんが我が子に授乳をしてくれている。

私は傍らで自分のゆっくりと自分の時間を過ごしていた。

考えたらそれは凄く贅沢なことなのだけれど、アマさんの居る生活に慣れ始めると、それが日常になって有難さの感覚が薄れている自分に気づく。

何故か「ゆっくりと自分の時間を過ごすなんて、贅沢なことだ!」と自分を戒める感情が芽生え、もう一人の自分と葛藤していたりして複雑だ。アマさんを雇ったのは自分達なのだから、それに対して後ろめいと思うこと自体がナンセンスだと思うのに。自分の中のどこかに染み付いた固定概念(世間はこう見ているだろう、という思い込み)が、時々首をもたげて来る時がある。

 

さて、そんなのんびりとした昼下がりに事件は起きた。

いつものようにリズム良くミルクを飲む音が聞こえて来ていた次の瞬間、ボゴボゴボゴーという音とともに、我が子の口から大量の白い液体が噴水のように噴き出してきた。その姿はまさにマーライオンだった。

これまでもは吐き戻しは日常的にあったものの、少し口から垂れる程度でしかなかっただけに、噴水級の吐き戻しに我が目を疑った。

そしてすぐさま我が子に駆け寄るも、私に出来るのは床に飛び散ったミルクを拭いて綺麗にすることぐらい。「大丈夫、よくあることだから」と言って、すべてはアマさんが冷静に対応してくれた。新生児の吐き戻しはよくあること、というのは事前知識として知ってはいたものの、実際に目の前で我が子がマーライオンの如く激しくミルクを吹き上げているのを見ると、そんな知識も一瞬で吹き飛んでしまっていた。

こんな時に「冷静に対処してくれる人が傍にいて良かった」と心から思った。

子育てをする上でこんな事は日常茶飯事だろう。今後も様々な未知の出来事に遭遇し対処していかなければならないのに、吐き戻し程度で動揺しているようでは情けない。

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我が子が勢いよく吐き戻した